川崎市、宮前区、評判・宮崎台駅すぐの矯正歯科医院 / 日本矯正歯科学会臨床指導医

宮崎台やすい矯正歯科クリニック

矯正治療で起こり得るリスク

重要事項説明書

1/4 矯正歯科治療におけるリスク


1)歯根吸収(歯根の長さが短くなること)

 矯正治療には歯根吸収は付き物であるとお含み下さい。原因としましては、歯の移動距離、矯正力の強さ、元々の歯根の形態、歯を支える歯槽骨形態や歯槽骨の代謝活性の問題など複数の要因が関わっています。そのため、原因を断定することは難しいことだとご理解ください。ほとんどの場合、その程度は肉眼での確認は不可能なほどであり、臨床上全く問題ありません。時として、レントゲン写真で確認出来るほどの歯の短縮を来すことがあります。そのような場合でも、日常生活に支障を来すことはほとんどありません。ですがごく稀に、病的な歯根の吸収が観察されることがあり、このような場合は、歯の健康な機能が損なわれかねないとの医学的判断から、矯正治療の中断も含め、対応を検討することがございます。歯根吸収の進行は矯正力を加えないことで治りますが、一度歯根吸収が起こった場合には、その後の経過観察で歯根の再生を確認することはありません。また歯根吸収が起こってしばらくは問題がない場合でも、将来的に歯周病の感染を認めれば、当該歯の保存は困難となりデンタルインプラントに置き換える必要が生じることがあります。歯根吸収がどの程度起こるかを矯正治療開始前に判断することは現在のところ不可能かと思われます。歯根吸収は発見次第、患者さまにご報告し、その後の対応をご相談致します。


2)顎関節異常(顎関節症)

 現代人の多くが顎の関節に何らかの異常を持っているという疫学的調査があります。矯正治療中は歯を積極的に動かしますので、場合によっては噛み合わせが一時的に変わり、潜在的にあった顎関節異常が顕在化して来ることがあります。主な症状としましては、口の開閉時に関節部の雑音、痛み、また顎関節部引っ掛かりにより口が開けずらくなったりします。さらに、まったく開口ができなくなる場合もあります。このような場合、まず主治医にご報告下さい。症状に応じた対処をさせていただきます。その際に多少なりとも費用が必要となる場合には、処置開始前に必ずご説明申し上げます。また、時には矯正以外の歯科の専門分野の治療が必要とされることがあります。その際に発生する治療費用は、ご本人の負担とさせて頂きます。矯正治療中の顎関節異常は、患者さまの生体反応がそれぞれ異なるため、矯正治療前に正確に予測することが困難であること、また、歯並び、噛み合わせだけが唯一の原因ではなく、複数の要因が影響しあう複雑な病体であることをご理解下さい。


3)歯髄壊死(歯の神経が死滅すること)

 歯の移動距離、歯牙移動に対する力加減に関わらず、ごく稀に歯髄壊死が起こる場合があります。現在のところ矯正治療開始前に歯髄壊死を判断する事は不可能かと思われます。判断基準としましては、心臓の鼓動のようなリズミカルな拍動性の疼痛や目の充血と同様に歯の歯髄充血が起こり歯冠部の赤黒色やピンク色への変色が認められます。このような場合、まず主治医にご報告下さい。なお、歯髄壊死と判断された場合でも歯を失う事はなく、他科での神経の処置により歯の保存は可能です。また、必要に応じて歯の漂白を行うことも可能です。その際に発生する治療費用は、ご本人の負担とさせて頂きます。


4)歯肉退縮とブラックトライアングル

 成人の矯正治療の場合、歯肉退縮は付き物とであるとお含み下さい。なお、歯肉退縮の程度は矯正治療開始前の歯並びにより、症状の現れる箇所や度合いは異なりますが、ほとんどの場合臨床上全く問題なく、また日常生活に支障を来す事はありません。ごく稀に病的な歯肉退縮が観察される事がありますが、このような場合、歯または歯周組織の健康な機能が損なわれかねないとの医学的判断から、矯正治療の中断も含め対応を検討する事がございます。著しい歯肉退縮を呈した場合、他科にてご自身の上顎口蓋部の歯肉を移植し審美的な回復が可能な場合があります。歯肉退縮がどの程度起こるかを矯正治療前に正確に判断する事は,現在のところ不可能かと思われます。歯肉退縮は発見次第、患者さまにご報告し、その後の対応をご相談致します。また、歯の形にもよりますが、重なっていた歯がきれいに並んでくると歯肉と両隣の歯との間に三角形の隙間(ブラックトライアングル)ができることがあります。これは歯肉が下がったように見えますが、機能的には問題ありません。


5)歯肉歯の咬耗とエナメルクラック

 装置装着後、装置と歯、あるいは歯の移動の際に上下の歯が一時的に強く接触することがあり、まれに歯の一部が磨り減ってしまうことがあります。
治療中または装置除去時、歯の表面のエナメル質にクラックと呼ばれる小さな亀裂が生じることがあります。これは食事や咬み締めなど様々な原因で日常生活においても起こるものです。ほとんどの場合は症状がなく治療の必要もありません。



2/4 口腔清掃不良によるリスク

矯正治療中は特にお口の中が汚れやすくなっていますので、お口の中を清潔に保って下さい。お口の清掃不良があると、以下のようなリスクが考えられます。


1)虫歯

 矯正装置の有無に関わらず、歯磨き不足、糖分の取り過ぎは虫歯を作る原因となりますのでご注意下さい。矯正治療中に虫歯ができますと一時的に装置を外し矯正治療を中断して、虫歯治療を他科にて行う必要があります。その際に発生する治療費用は、ご本人の負担とさせて頂きます。さらにそのような場合、矯正治療の期間が延長してしまうことをご理解ください。主治医からブラッシング指導の予約を取るよう指示があった場合は時間を都合して、ブラッシング指導の為にご来院下さい。


2)歯肉炎(歯茎がはれること)

 矯正装置の有無に関わらず、歯磨き不足等で、歯肉炎になることが知られています。矯正治療中に歯肉炎が進行すると一時的に装置を外して矯正治療を中断することもありますので、ご注意下さい。そのような場合、矯正治療の期間が延長してしまうことをご理解ください。主治医からブラッシング指導や歯肉炎の治療のため、別の予約の指示が出ることがありますが、時間を都合してご来院下さい。歯肉炎が重度な場合、他科での処置が必要となることがあります。その際に発生する治療費用は、ご本人の負担とさせて頂きます。


3)歯の着色

 矯正治療中の清掃不良は、歯の着色を招くことがあります。特に矯正器具の周りや、器具と歯の境目に汚れが溜まっていきますと、装置を外した時にその部分が大きく変色していたり、虫歯になっていたりする事がありますので、ご注意下さい。矯正治療毎にクリーニングは行いますが、ご自宅での歯磨きによるセルフケアが一番重要となります。 



3/4 患者さまの協力

矯正治療を理想的に進めるためには患者さまの協力が欠かせません。


1)矯正器具の使用

 主治医が矯正治療上必要と判断した治療器具は、主治医の指示に従って使用して頂けますようお願い申し上げます。指示が守れない場合、矯正治療結果や治療期間に大きな影響が出て参ります。


2)食べ物の制限

 矯正治療中は、装置を破損や、あるいは、装置に付着してお口の中を不潔にするような食べ物の摂取はご遠慮下さい。(絶対ダメ;キャラメル、チューイングガム)、(慣れれば平気;堅焼きお煎餅、お餅、キシリトールガム、、リンゴ等の固い果実の丸かじりなど)


3)診療予約

 診療予約は極力守って頂けますようお願い申し上げます。やむを得ず予約をキャンセルなさる方は、48時間前までにご一報頂けますと他の患者さまに予約時間を譲って差し上げる猶予が出来ますので助かります。その際に、改めて診療予約をお取り下さい。また、度重なる診療予約のキャンセルは、矯正治療の進行を遅らせる原因になりますのでご注意下さい。


4)便宜抜歯について

 矯正治療進行上、抜歯が必要と判断される事があります。この場合の抜歯費用は、健康保険の適応外となりますので、別途抜歯費用がかかります。詳しくは、抜歯を担当して下さる先生にご相談下さい。


5)装置の破損、紛失

 装置を破損、紛失した場合は、まずはご連絡下さい。都合に合わせて来院して頂き修理をさせていただきます。連絡がなく、装置が破損、紛失し装置が使用出来ない状態が続くと、治療の進行状況に支障を来すことがあります。また、頻回な破損、紛失の場合、装置の再製には、別途費用がかかることもございます。 



4/4 その他、お願いとご理解

矯正治療を行う上で、理想的な治療計画を立案することは大変意義のあることですが、歯の移動、安定あるいは成長発育など完全に解明されていない事柄が多くあります。


1)治療計画の変更

 小児期、青年期患者さまの場合、予測に満たない成長発育、逆に著しい成長発育、また歯の移動の個人差。成人患者さまの場合は歯周病や糖尿病等口腔内の状況に影響を与える疾病の急発病などの諸事情。また治療に対する患者さまの協力が得られない場合、治療計画を変更することがあります。そのような場合には、事前に患者さまにご説明、ご相談申し上げますが、ご理解頂けますようにお願い申し上げます。


2)後戻りと再治療

 矯正治療後の後戻りは、多少なりともほとんどの患者さまに起こり得ます。矯正治療直後の後戻りを防ぐために、リテーナー(保定装置)を使い、歯を支えている骨が安定してくるまで押さえていきます。このリテーナーの使用が不十分であると、初期の後戻りが起こります。このような場合の再治療には、再治療費が必要となることもあります。小児矯正終了から経過観察を行い成長発育による後戻りが起こることがあります。その場合は第2期治療にて再度治療を行うことを提案いたします。


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